Windows11は、Windows10と比べシステム面での大幅な変更はありません。
新機能については、Microsoft社のサイトで詳しく案内されていますが、ここでいくつか特徴的なものをご紹介します。
IEがなくなりEdgeのみになる
Windows11では、Internet Explorer(IE)がなくなり、Microsoft Edgeが既定のブラウザーになります。
IEにしか対応していない業務アプリケーションがある企業では、注意が必要です。
Edgeの設定にInternet Explorerモード(IEモード)があり、それを使えば、IEのみ対応のコンテンツも開ける設定にはなっていますが、実際の動作については、事前検証が必要となります。
なお、IEモードの設定方法や注意点については、こちらのコラムをご覧ください。
Windows11では、Internet Explorerが使えないってホント?
Teamsを標準装備
Microsoft TeamsがあらかじめOSに含まれており、タスクバーから利用できます。
ただし標準搭載されているのはコンシューマー向けになりますので、ビジネス用途では、別途Teamsアプリをダウンロードする必要があります。
詳しくは、Microsoft社のサイトをご参照ください。
Microsof>Windows 11 の新機能
Windows11の仕様、要件等については、こちらのMicrosoft社サイトに公表されています。
Microsoft>Windows 11 の仕様、機能、コンピューターの要件を確認する
ここでいくつか、注意が必要な要件をご紹介します。
TPM:Trusted Platform Module
TPM(セキュリティチップ)には1.2と2.0が存在しますが、Windows11では、TPM2.0が必要とされています。
2016年夏以降に出荷のWindows10プリインストールPCであれば、TPM2.0が原則搭載されていますが、出荷時に無効(TPM1.2互換)の設定になっている場合もあるので、確認が必要です。
なお、TPMのバージョンは以下の画面から確認でき、「仕様バージョンが2.0」になっていれば、TPM2.0に準拠しています。(TPM2.0を無効から有効に変更するには、BIOS設定の変更が必要です。)
Windowsセキュリティ>デバイスセキュリティ>セキュリティプロセッサ>セキュリティプロセッサの詳細
Skylakeでは要件を満たせない
Intelの第6世代CPU「Skylake」ではWindows 11の要件を満たせません。
Intel Coreシリーズの場合、第6世代CPUのSkylake、第7世代CPUのKaby Lakeは、サポート対象外となっており、第8世代目以降であればサポート対象となります。
Windows11でサポートされているIntelプロセッサについては、以下のMicrosoftページで確認できます。
Microsoft>Windows 11 でサポートされている Intel プロセッサ
グラフィックスカード
Windows11では、「DirectX 12 以上 (WDDM 2.0 ドライバー) に対応」とされています。
こちらは、以下の「DirectX 診断ツール」から確認することができ、「システム」タブで「DirectX バージョン」が「DirectX 12以上」になっていれば対応しています。
「Windowsキー」+Rを押して、「ファイル名を指定して実行」を開き、名前に「dxdiag」を入力して「OK」をクリックすると、「DirectX 診断ツール」が」開きます。
その他、詳しくはMicrosoft社のサイトをご参照ください。
Microsoft>Windows 11 の仕様、機能、コンピューターの要件を確認する
当社では、Windows11の検証作業を進めております。Windows11の導入を検討されているお客様、バージョンアップに際し不安な点があるお客様は、ぜひ、当社へご相談ください。
OSのバージョンアップは、情報システム部門の方に、事前検証等の業務負荷が大きくかかります。アウトソーシングできる部分は当社にお任せいただき、情報システム部門でしか対応できない業務へ集中できるよう、少しでもお手伝いできればと思っています。